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四字熟語同床異夢

トロぬら四字熟語

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同床異夢

(どうしょういむ)

 ここで使う「床」は「ゆか」ではなく「とこ」である。
 仲睦まじい夫婦であっても、志同じゅう維新の志士であっても、沿うて眠ろうが、夢まで同じではない。そのことをあらためて言うことにより、互いの人格を尊厳あるものとし、独立した人間であることを認めるのである。
 注意を要するのは、ことさら、相手の心内を別扱いとせねばならんと言うのではない。猜疑心を駆り立てるのは愚かなこと。場合によっては、その場の雰囲気に陶酔し、ほとんど同じ心境にあることもある。
 この言葉の対義語は「一心同体」かもしれない。今や、両者とも死語になりつつある。
 「無我夢中」の夫婦のベッドであっても寝付けば別人である。
 同床異夢であるからこそ、お互いに慮る(おもんぱかる)のである。

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