本文へスキップ

四字熟語斎戒沐浴

トロぬら四字熟語

ネットでお小遣い
  おススメの 中古パソコン    koboで 青空文庫 が読める
斎戒沐浴

(さいかいもくよく)

 多分、すでに死語かな。
 四字熟語に多い、近代の造語ではない。中国の「孟子」著、「離婁(りろう)の上」にある。
 しかし、一般教養で読めるものはない。ここでは、そこの内容ではなく、近代の造語ではないことだけを知って頂ければよし。
 四字熟語にありがちな、「知っていて当たり前」を前提に、後半を省略した嫌味系四字熟語でなはない。
 一文字づつに意味があり、この4字で完結する。
 その意味
「斎」:神聖な儀式。信仰上の儀式を言う。日本の場合、神仏習合であったので、神事、仏法の儀式全般を意味すると考えて良い。
「戒」:えびす、いましめ。周到な準備で臨まねばならない作業。失敗は許されない作業のこと。(ここでの意味。反省などの「律」に関係ない。)
沐浴:体を清めることだが、その方法が限定されている。たとえば、「塩で清める。」や「炎で清める」ではなく、水もしくは湯で物理的に「洗う」こと。ただし、その場所は、全身である。特に「髪」は省けない。
 つまり、神聖な儀式を履行するにあたて、身(頭も洗う)を清潔にすること。
 日本の普通選挙が実現した頃、投票前にこれを行ったらしい。
 神社の一般詣で作法に、「漱ぎ(口すすぎ)」がある。これは、身体、髪を洗うことを象徴的に(かなり簡易的に)示したとされる。つまり、これは「斎戒沐浴」の超省略形式。
<<索引へ戻る>>