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四字熟語女人禁制

トロぬら四字熟語

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女人禁制

(にょにんきんせい)

 現代、批判を浴びないでこれが布かれているのは、大衆浴場とトイレだけか。
 大相撲の土俵に当時文部大臣が表彰式のため登る必要が起こったとき、騒ぎになった。どうなったかは記憶していない。調べれば分かる。
 このとき、引き合いに出された某カントリー倶楽部があった。それもどうなったか知らない。
 男女機会均等法を待たずまとも、日本の憲法がこれを禁じている。 
 さて、現実を見る。
 宗教儀礼、儀式、習わし、しきたり。これらは、連綿と続いている伝統である。伝統が伝統である所以は、そのかたくなさだ。つまり変化を排除、受け入れない精神が固く守られているから伝統なのだ。
 伝統に誤りの有無を問うことにいかほどの価値があるかは、難しいところである。大相撲がまさにこれであった。
 富士山登山が女人解禁となって100年未満である。当時、女性が富士山登山をするには、「男装」したと聞く。
 「伝統」を振りかざして女人禁制を貫く立場の者。いや、富士山登山のように解禁方向へ進むべき。とする者がある。
 言えることは、法治国家としての結論はすでに決まっている。だから、世の中の許容の範囲でしかありえない制度が「女人禁制」だ。
 そもそも、過去にこうした制度があった理由は、2つある。
@男人から乱心を導くことを排除する必要がある場合。
A日本人に「ハレ」と「ケガレ」の考えがあった時代、「出産」と「月経」は「ケガレ」であったから。
 このうち、@のみだけが女人禁制の理由とする意見、文献がある。Aを否定している。
 気分、道徳が許さないからと言って、歴史事実を捻じ曲げるのは誤りである。良くも悪しきにも確かに「ケガレ」思想は存在した。

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