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トロぬら四字熟語

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下学上達

(かがくじょうたつ)

 本ネタがある。孔子の「論語」に次の件(くだり)がある。
 「天を怨(うら)みず、人を咎(とが)めず、下学して上達す、吾(われ)を知る者はそれ天か」(読みやすくするため、現代日本語訳として句読点がある。本来はない。)
 これに酷似するヨーロッパの教えもある。ソクラテスの「無知の知」である。無知の知についての解釈は現代までにかなり曲がって伝えられているらしい。私も「無知の知」と「下学上達」が同じ意味を教えていることを知ったのは最近である。
 特に哲学の範疇と考えなくてよい。「基本が大切」と言う意味以外にない。
 この熟語では、学問を言うが、芸事、スポーツ、あらゆる人の高次な営みには基本があって上を望めるのである。また、学問、教養は、与えられるものではない。先進国の殆どはここを若者に誤らせている。学問は本来、欲するものであるからにして、畢竟、娯楽だ。読書家が偉くもなんともない。欲して読んでいるだけのこと。まして、学費を援助され学校へ行く者は感謝の念を忘れてはダメ。嫌なら止めればいい。
 考えるも、鍛えるも、みなしんどい。その部分、時期が「下学」であり、賞の栄冠、誉が「上達」である。
 さて、近代、平和な世があるのも、先人の下学があってのこと。感謝感謝。
 基礎から地道にやるべし。これが王道であり「下学上達」である。

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