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トロぬら四字熟語

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臥薪嘗胆

(がしんしょうたん)

 長期間の我慢と苦心、苦悩を経て、目的を達成することを言う。
 本来の意味は、この目的が特定の事業であった。その事業とは、「復讐」である。
 「臥薪」と「嘗胆」に分ける。
 「臥薪」は、薪(まき。燃料用材木)の上に寝ることだから、硬く寝づらい床で長期間(約3年)毎夜眠ることにより精神の鍛錬を行う。行った。と言う意味となる。なぜ、眠りにくい床で寝ることが鍛錬となるかは知らない。
 「嘗胆」は、肝を嘗めることであるが、ここではレバーを指しているのではなく、胆嚢が分泌する胆汁を指している。苦いものを嘗めるのは苦痛であることは言うまでもないが、そのような苦痛を自ら体現することにどのような 効果を得られるかは、ここでは触れない。
 出所は、2500年前の中国の書物にある。「呉」の王であった「夫差(「ふさ」と読むかどうか判然しない。」が亡き父の遺言で命ぜられた復讐を遂げる物語に登場する四字熟語であるが、前、後2字づつ、別の熟語として幾つかの古記に登場している。
 遺言では「3年以内」に実施するよう命令されているにもかかわらず、本人は、敢えて「3年」もの長期にわたって、寝食は、硬い床、苦い食物を貫きつつ軍備を整え実行した。
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