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能事畢矣

四字熟語馬耳東風

トロぬら四字熟語

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馬耳東風

(ばじとうふう)

 人の意見、アドバイス、お叱り等、他人の考えの一切に関心を持つことない態度の者。通常の感性ある人間なら悪口の一つであるが、残念ながら、馬耳東風を地で行く者には、このこと自体通じない。もしくは、知らん顔している。
 日本社会においては馬鹿である。
 昔から、日本には、「馬」と「鹿」の知性は非常に低いと考える風潮がある。
 同じく、1900年代初頭のロシア小説に、「白痴なほど素直」と言う意味として、「馬の目のような」と表わしているのをよく見る。
 日本の飛行場滑走路の多くが南北に作られていることからも分かる通り、日本の季節風は、やや東西に傾いてはいるが、おおむね南北である。対して、大陸極東の季節風は東西である。東風(こち)は春の風であり、心地いい風とされる。日本では、東風は天候が崩れる前兆とされる。
 そのことから、馬耳東風が中国伝来と考えるが、いかがなものか?
 とにかく、馬鹿な生き物の耳に東風を感じても、何の感動もないであろう、と言うことである。
 似た意味を持つことわざに「馬の耳に念仏」があるが、若干意味が違う。馬耳東風な態度の者は故意によるところが多い。つまり、馬鹿ではない。ずるいのだ。しかし、馬の耳に念仏の態度の者は、天然か、言語が通じないかの者であって、ずるくはない。

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